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バイオマス?生分解? 個性的なポリ袋たち
2022-07-04
          世間一般で言うレジ袋は、【ビニール袋】ではなく【ポリ袋】です
こんにちは!
今回は、SDGsが声高に叫ばれる昨今、何となくは知っているけど詳しく説明出来ないという
ポリエチレン製品(ポリ袋)をご説明させて頂きます。

最近ゴミ袋などでよく耳にする「環境にやさしい」という言葉と共に、

バイオマス ポリ袋
生分解性 ポリ袋

というポリエチレン製品が存在しております。
バイオマス? 生分解? 物が分解されるのはバイオの力だからどっちも同じもの?
なんて同一視する方もいるかもしれません。
ですが実際この二つは、似ているようで結構違うものなのです。


【バイオマス ポリ袋】
バイオマス製品は、原料の一部に再生可能な資源を使っているものです。
主な成分は サトウキビ や トウモロコシ などの搾りかすや繊維などで、
従来の石油資源だけに頼らない植物由来の原料として注目されています。
原料が植物のため、その生育過程で二酸化炭素を吸収することでも地球に優しいとされています。

【生分解性 ポリ袋】
生分解性とは、特定の状況下で微生物の力で分解されるものです。
製造工程で微生物を混入することで、地中や水中などで分解が始まり、
最終的には 水と二酸化炭素 になります。
従来のように焼却処分をする必要が無いため、環境への負担が少ないとされています。
分解は微生物の性質や量によって開始条件が異なりますので、特定の環境下でないと分解はされません。


どちらも上手に利用すれば環境への影響を少なくすることが出来ますが、それでも万能ではありません。
バイオマスは製造の際の石油資源の割合を減らしていますが、完全に0には出来ません。
原料は植物由来ですが、バイオマス製品自体が直接二酸化炭素を減らしているわけではありません。
生分解性も、地中や水中で短時間で分解されるわけではありません。最適な環境下においても、
完全に分解されるまで数か月はかかります。それまでは普通のポリ製品と同じです。

ちなみに、両者は相反するものではありませんので、生分解性+バイオマスのような存在は理論上可能です。
ただ強度やコスト、製造上の問題で現状あまり普及はしていません。

それぞれの素材に、それぞれのメリットとデメリットが存在し、上手に組み合わせることで更なる性能の向上が見込めます。これから先、新たな新素材の登場により業界が大きく変わる可能性もあります。
ですが最終的な環境問題への解決は、それらを使用する人間の手に委ねられております。
ゴミの分別やリサイクルといった、ひとりひとりの行動が問題解決の大きな一歩となります。
【 雑 談 】
SDGs?あぁ、アレだよアレ・・・。
ほら、何か地球の環境とかの・・・ほらアレ。

という漫才のような会話の流れは、まだまだ多くの場面で行われているようで・・・。
SDGsは日本語にすると【 持続可能な開発目標 】で、【Sustainable Development Goals】の略です。

【意訳】
世間へのイメージ作りや体裁の為に、一時的&表面的な活動をして後のことは考えていないということではなく、将来を見越した上で計画的かつ継続的に行動するために、共通の目標を作って皆で頑張りましょうということ。

【更に意訳】
汚れた部屋を1日だけ掃除して「私は掃除しました!」と発表し、翌日からは一切掃除をしないということではなく、決められた予定で定期的に掃除を行いつつ、部屋を汚している原因を追究・排除し、部屋を汚しにくい環境作りを行うことで、最終的には部屋が綺麗な状態を維持できるようにするための計画&目標といったイメージです。
その場限りではなく、誰も見ていない状態でも効果が持続するような良い環境を生活に定着させましょうよと。


また、SDGsは自然環境のことばかりが取り上げられがちですが、差別や貧困の根絶など、世界中で皆が生活しやすい環境作りを目標として力を合わせて頑張りましょうという内容です。
シンプルなことほど、難しい。
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